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MESSAGE町長インタビュー

企業連携で生まれる多様性と新たな文化。
地域の課題解決から、つなぐ、創る
地方創生への道

熊本県南部に位置する人口約1万7000人の町・芦北町。八代(不知火)海に面した温暖な気候を生かした柑橘類の生産が盛んで、海のレジャーを楽しめる観光エリアとしても知られています。この町で、県内外からの誘致を積極的に進める竹﨑町長。企業誘致により、町にどのような変革をもたらしたいのか、熱き想いと今後の展望を伺いました。

2022年には、10社の誘致を目指す
IT企業の集積図る起点に

2018年12月、本町と熊本県、熊本電力株式会社、株式会社MARUKUが協定を結び、旧計石小学校の廃校を利活用した「芦北サテライトオフィス計石」をスタート。現在、熊本電力様をはじめ、Web制作や動画コンテンツなどのデザイン、制作等を行うIT企業を中心に、5社に入居いただいています。現在、県内外のさまざまな業種の企業様とも締結に向けた準備を進め、2021年には3社が進出してくる予定です。

今後も、芦北サテライトオフィス計石には、多くの若いエネルギーを注ぎ込み、IT企業の集積を図る「起点」となるよう、そしてこの場所をモデルに地方に活力を呼び戻していけるよう期待しています。

見渡す限りの豊かな自然
心身共にリフレッシュできる環境で生まれるもの

本町の魅力は、何と言っても豊かな自然です。西には穏やかで青々と澄み渡る八代海、東には昔懐かしい里山の温泉郷、また町の至る所に海の幸、山の幸を堪能できる店が点在するなど、都会では考えられない自然を満喫できる環境が目の前にあります。

このサテライトオフィス計石は、国指定史跡の佐敷城跡や八代(不知火)海に真っ白い帆を膨らませ優雅に浮かぶ「うたせ船」も見渡せ、昔ながらの町並みに心癒やされながら仕事ができるという好立地。窓を全開して深呼吸すると、心身共にリフレッシュできるはずです。

コンクリートに囲まれた都会では思いも付かなかったような、新たな「モノ」や「コト」が生まれるような、ワクワクを創り出していける場所になればと願っています。

人的交流促進し
町内各地の休眠施設に新たな息吹

私たちの歩みは、ここ「芦北サテライトオフィス計石」だけで止まるものではありません。ここでの経験をモデルケースとして、町内各所にある休眠施設を利活用し、価値あるものを創り出す施設としてよみがえらせるための歩みを加速していきます。ここ計石から、町全体に新たな息吹をもたらしてくれる企業の誘致を進めていきます。

そこには、さまざまな多様性が生まれ、地域内外での人的交流が促進されることにより、これまでの文化を基調とした新たな芦北を創造する文化が形成されていくはずです。これがこれからの芦北町を牽引する新たな魅力になっていけばと思っています。

芦北高校とIT企業の連携で
人材育成、農業・林業・福祉にも新たな可能性

このサテライトオフィス計石の魅力としては、さまざまな企業が同居する複合施設であることも挙げられます。それぞれの企業の持つ強みが交じり合うことで、これまで不可能だったことが可能になる。企業融合による相乗効果にも期待できるはずです。

また私たち芦北町も同様に、企業と一体となって地域の課題を解決していく―。例えば、町内唯一の高校である芦北高校とIT企業が連携することで、人材育成のみならず、農業・林業・福祉の分野にも、新たな価値を創造することもできるのではないかと考えています。

このような流れを構築していくことは、本町における課題解決はもちろん、本県の基幹産業である第一次産業の活性化、引いては地方創生にもつながるものと期待を寄せています。